消費者金融の大手を名乗る広告に注意
消費者金融の大手業者を騙る悪質業者

消費者金融に申込む時、名前を知らない業者よりもよくCMを目にするような大手業者のほうが安心と誰もが考えます。
こうした消費者の心理を悪用した悪質な手口が報告されています。
何等かの事情でお金が必要になり、どこから借りようかと考えている時に消費者金融の中でも大手に挙げられる業者の広告を手にすれば、ちょうど良かったと申込みをしてしまう人もいるかもしれません。
しかし安易に飛びつかず、充分に条件等を確かめることがなによりも重要です。
個人情報を簡単に教えてはダメ
郵便ポストに入れられるダイレクトメールの中には消費者金融業者のチラシもありますが、ここにひとつ大きな注意点があります。
悪徳業者の作るチラシの中には、消費者金融の大手業者とそっくりな社名やロゴが使われているものも多いということです。
大手業者のCMをチラッと見た程度の人であれば、そっくりなチラシを見てニセモノと気付かないこともあるかもしれませんが、電話をする前にその大手業者のホームページを見たり、貸金業登録の認可番号を確かめたりして必ず確認しましょう。
そうしたチラシには大抵驚くほどの好条件が記載されていますが、決して簡単に電話をして聞かれるままに個人情報を教えるようなことをしてはいけません。
悪質業者の手口
チラシでお金を借りたい人を誘い込む悪質業者の手口は、極めて悪質です。
たとえばチラシを見て問合せの電話をしてきた人に対し、すぐに融資できるような口ぶりで「返済能力があるか等の信用性を確かめるため、こちらが振込む1万円に3万円をプラスして指示する口座に振込むように」と言って詐欺を働く事例が報告されています。
他にも、チラシを見て大手と思い込み百万円単位の融資を申込んできた人に対し、やはり信用性を確かめるためと言って別の金融業者から多額の借入れをして送るように伝え、指示通りにお金を送るとそれ以降連絡がつかなくなったという事例もあります。
電話でできる貸付契約はありません
今はネットから借入れの申込みができることもあって契約は簡単にできるように思われがちですが、貸付契約の際はきちんと貸付期間や金利等を明記した契約書を債務者となる人に交付することが義務づけられています。
また、審査をしないまま貸付ができるように言うことも、正規の業者ではあり得ません。
チラシ等を見て電話をしてきた人に対し、その場で申込みや契約が成立するかのように言う業者は違法な闇金業者と考えられます。
安易に個人情報を知らせてしまうと、後から違法業者と気付いて解約しようとした時に嫌がらせを受けることもあるため、充分な注意が必要です。