劣後ローンとは

会社を経営している人にとっては大変興味深い劣後ローン。一般の方にとっては、あまりなじみのないものではないでしょうか。そこで劣後ローンとはどのようなものか、少しわかりやすく説明していきましょう。

劣後ローンとは

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会社を起業するには、たくさんのお金が必要になります。
起業だけでなく、会社を健全に経営していくには運転資金も必要になります。
会社が新たな分野に挑戦する時、もっと会社を大きくしたい時、思いがけず赤字になってしまった場合など、企業にとってお金は常に必要なものとなってきます。
しかし、そのすべてを保有している資金のみで賄えるわけではありません。
そんな場合には、やはり銀行などからお金を借りることになります。
そして、その借入はひとつではなくいろいろな種類があるのです。
その中のローンのひとつが「劣後ローン」なのです。

特徴

劣後ローンは、他のローンに比べて明らかに違う体質を持っています。
それは、もしも会社が倒産してしまった場合に大きく現れます。
会社の倒産は、その会社の借金が大きく膨れ上がり、どこからも資金を調達できない、これ以上経営を続けると危険だという状態になってはじめて起こり得ることです。
そんな時にその会社にお金を貸している銀行があるとすれば、そこで損をしないようにしたいと思うものです。
経営がうまくいっていない会社にお金を貸し渋ることがあるのは、貸し倒れになって損をしないためです。
しかし、この劣後ローンにおいてはそれとは違い、倒産した時に返済される優先順位が一般債務や普通社債などよりも後にします、というものなのです。

リスクがあるのになぜ?

そんな返済順位の低いローンを作ってなんの得になるのでしょうか。
実は、銀行にとってはリスクを背負う分、見返りがあるのです。
貸付けたお金は、債務者である会社にまず入りますが、実際にはあくまで債権者である銀行のものとみなされるため、自己資金のような感覚で扱えるといえば良いでしょうか。
倒産した場合には、そんな債権者の自己資金感覚のお金より先に、まず他の借金から返していきますが、返し終わった後にはその後の財産を分けもらえる約束ができるのです。
銀行にとっては倒産してしまえば現金で返ってくることは少ないため、その会社の一部を買っている感覚となります。
そんなリスクもあるため、劣後ローンは普通のローンよりも高い金利を設定できることも特徴のひとつです。