年金受給者の借入れについて

年金を担保にした借入れ

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ローンにはいろいろな種類のものがありますが、そのうちのひとつに、独立行政法人福祉医療機構が扱う「年金担保貸付事業・労災年金担保貸付事業」という、いわゆる年金担保ローンがあります。
年金担保ローンとは、年金を既に受け取っている人が、病院にかかったり、手術、入院をしたり、冠婚葬祭や住宅のリフォーム、修繕などでお金が必要になった時に貸し出してくれるというものです。
しかし、2010年に行われた政府の事業仕分けにより、このローンは残念ながら廃止されてしまいました。

廃止に至った経緯

年金を担保とした貸付は、年金者の生活を圧迫してしまう恐れもあることから禁止されていたのですが、これまでは福祉医療機構だけが行うことが許されていたのです。
支払いは年金から天引きされるため、審査はそれほど厳しくなく、利用する人も多かったのですが、それを良いことに遊びや借金の返済など、本来の目的とは違う形で利用する人が増えてきていました。
つまり、計画的な借入れになっておらず、反対にもらえる年金の額が減って生活が困窮してしまうこともあり、結果的に廃止となってしまったのです。

他の方法での借入れ

そうなると、年金受給者は借入れをする方法がないのかと思われるかもしれませんが、民間の金融機関では、年金をもらっている人を対象にした担保なしの商品がいろいろと用意されています。
借入れをしたい方はこちらを利用すると良いでしょう。
ただし、貸付けの際にはしっかりと審査が行われますし、利用限度額も定められています。
また、他の年金担保ローンを利用している間は利用できないなどの制限もあります。
金利についても担保ローンと比べると高く、担保ローンが1.8パーセントと低金利なのに対し、民間のローンは7パーセント前後の商品が主流となっています。

ローンの利用は計画性が重要

年金をもらっていても利用できるローンはありますが、どのローンを利用するにしても無計画な借入れはよくありません。
審査基準や金利、限度額など条件をよく確認し、自分に合った商品を選ぶことがなによりも大切です。
詳しいことがわからない場合は、後で困らないように電話や窓口できちんと確認した上で利用しましょう。

借入れ先の選択は状況に応じて

借入状況に応じて金利軽減を受けれたり金利タイプの選択ができる場合も。