キャッシング審査が甘い業者には要注意

甘い審査にはワナがあるかも…

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キャッシングの審査は甘いほうが借りやすくて良いと多くの方が思うことでしょう。
しかし、審査の甘い金融業者に申込みをする際は十分に注意が必要です。
法外な利息でお金を貸し、乱暴な取立てをする悪徳業者が紛れていることもあるためです。
銀行は低金利で借りられますが、その分審査が厳しくなっています。
消費者金融業者のようなノンバンクは、銀行と比べると審査に通りやすい分、金利が高めです。
つまり、審査が甘い上に金利も低いというような話には、ワナがあると考えて警戒したほうが良いということです。

おかしい…と思ったら一刻も早い対処を

貸金業法の改正により、数件の借入れがある人は以前よりもお金を借りにくくなっています。
だからといって安易に甘い謳い文句に誘われて契約してしまうと、後々とんでもない目に遭ってしまうこともあります。
もしも悪徳業者と思われる業者と契約をしてしまったら、一刻も早く消費者センターや弁護士等、法律の専門知識のある機関に相談することが大切です。

こんな場合は悪徳業者かも…

金融業者は、契約を促すさまざまな謳い文句をサイトや広告に掲げていますが、驚くほどの低金利で高額融資が可能としていたり、「ブラックOK」「審査不要」「無職でも借りられる」といった謳い文句が見られたりする場合はほぼ間違いなく闇金業者のため、決して近づいてはいけません。

悪徳業者の見分け方

貸金業務を行う業者は、国もしくは都道府県知事に登録の届出をし、認可されなければ営業できないと法律で決められています。
認可業者は、国の認可なら「○○財務局長(1)×××号」都道府県の認可なら「○○県知事(1)×××号」というように登録番号を店舗やホームページに掲示しています。
ただし、登録番号の掲示があれば安心とはいえません。
悪徳業者の中には、何度も名称を変えて登録と抹消を繰り返したり、架空の登録番号を掲示している業者もいるのです。
見極めのポイントは、登録番号のカッコ内の数字が登録を更新した回数のため、(1)になっている業者は警戒すること、怪しいと思ったら金融庁のホームページで登録番号から正規の登録業者であるかどうかを確認することです。

悪徳業者の種類

キャッシング カードローン
紹介屋 金融業者を装って申込みを受付け、「審査の結果、こちらから直接融資はできませんが融資の枠を広げて他の金融業者を紹介します。
借りられたらその中から20%を紹介手数料として振込んで下さい。」と言い、紹介料を騙し取る。
融資枠の操作などできるわけがなく、紹介というのも単に審査の通りやすい業者をピックアップして伝えているだけです。
整理屋 多重債務などで返済の苦しくなった人をターゲットに、債務を整理して悩みを解決するという謳い文句で広告を出し、申込みをしてきた債務者から相談料や手数料を受取ると、あとは音信不通になってしまう。 提携弁護士がいると言う業者もいますが、名前を借りているだけで弁護士とは連絡がつかなかったり、中には悪徳業者と知った上で手を貸している弁護士もいるようです。
弁護士への依頼は業者を通してでなく、地域の弁護士会に相談するなどして信頼できる事務所を探しましょう。
買取屋 クレジットカードのキャッシング枠は限度額まで使っているけれど、ショッピング枠は残っているという債務者にクレジットで電化製品などを購入させ、その商品を定価の30~40%程度の買取額で引き取る。
引き取った商品はほぼ定価に近い額で第三者に転売。
クレジット購入した商品を買い取ってもらうことで一時的に現金を手にできますが、購入代金は1ヶ月程後にはカード会社から請求されるため、結果的に債務がさらに増えることになります。
チケット金融 交換金率が設定されている新幹線や高速の回数券等を料金後払いで売り、購入者には金券ショップで換金するように言い換金先を指示。
その後1週間程したらチケットを売った相手に、正規の販売代金に後払いにしたことによる利息1週間分を上乗せして請求する。
買取屋と同様一時的にチケット代金の60~70%程度の現金を手にできますが、数日後にはそれ以上の代金を請求されます。
事情をわかっていながら手を組んでいる金券ショップもあるようです。
家具リース金融
車リース金融
車や家具等を買取りと称して持ち主に車や家具等を買取りと称して持ち主に現金を渡すものの現物は引き取らず、リースしている形にして元の持ち主のところに置いたままにし、高いリース料を支払わせる。
万一リース料の支払いができなければ車や家具は引取られてしまう。
売買契約のため貸金業法の上限利息が適用にならず、支払いが滞ると家財道具をすべて失ってしまいます。
車の場合は買取りの時点で名義を変更されてしまうため、「乗ったままで融資OK」という謳い文句に乗ってはいけません。
090金融 電柱等にビラが貼られているのをよく見かける闇金業者で、融資の問合せ番号が携帯番号のみのためこう呼ばれる。 貸金業者は、固定電話を設置して営業しなければならないと法律で決められています。
そのため、070、080、090といった携帯番号のみを記載しているのは不法な闇金業者と考えられます。
年金担保融資貸付 年金を受給している高齢者をターゲットにお金を貸し、担保として実印や年金証書、通帳等を持っていき、取上げた通帳口座に振込まれる年金を引き出して返済額を回収する。
年金担保融資を扱う公的機関を紹介するといって窓口に連れて行って融資を受けさせた後で言葉巧みに印鑑や預金通帳を取上げ、振込まれたお金を騙し取るばかりか紹介料まで支払わせるケースも。
年金担保融資ができるのは独立行政法人福祉医療機構のみで、それ以外の貸金業者が行うことは違法です。
年金の他にも児童手当や生活保護、身体障害者手当を狙う悪徳業者もいるようです。
システム金融 経営に行き詰っている小規模事業者をターゲットに、ダイレクトメールやファックスを一方的に送りつけ、高金利で小切手や手形を担保にした貸付を行う。
債務者の返済が滞ってくると、最初に借りた業者と手を組んでいる業者が同じように高利で融資を持ちかけ、新たに借りさせてはじめの業者に返済させてまた返済に困りはじめた頃に別の業者が…というように債務者に高利の貸付で自転車操業を繰り返させる。
債務者の返済が滞っても事務所には来ず、ファックスや電話でやり取りをしようとするのが特徴です。
支払いに行き詰ったタイミングで別の業者から連絡があるのは、複数の悪徳業者が手を組んでいるか、同一業者が複数の業者を装っているためです。
トイチ金融 10日で1割(10%)という超法外な利息で貸付を行う闇金業者。 たとえば1万円をトイチ業者から借り、返済しないまま放置すると3年後には3億を超える返済額になる。
東京都知事への認可登録と抹消を繰り返し、登録番号が「都(1)」とカッコ内が常に「1」の悪徳業者も「トイチ」と呼ばれる。
出資法の上限金利は年率20%のため、10日で10%の金利で貸付をするのは明らかに違法です。
暴力的な取立てをする業者も存在するため、決して近づいてはいけません。